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中心性脊髄損傷

中心性脊髄損傷とは

中心性脊髄損傷は、背骨の骨折や脱臼を伴わない脊髄の損傷のことです。中心性脊髄損傷なのかどうかについて、相手方保険会社からは激しく争われることが多いです。中心性脊髄損傷には、下記のような特徴があります。

中心性脊髄損傷の特徴

1.X線(レントゲン撮影)では脊椎の脱臼や骨折が見つからない

2.過伸展(=首が伸び切ったこと)で発生することが多い

3.加齢によって骨が変形している中高年によく起きる

4.脊髄の中心部が損傷を起こしていることが多い

5.麻痺の回復は下肢が早く、上肢とくに手の指の回復が遅れる

脊椎と脊髄の区別

脊椎は背骨を更生する一つ一つのパーツのことです。骨なので固いです。一方、脊髄は背骨によって守られた中枢神経のことです。骨である脊椎とはちがって神経は柔らかいです。柔らかい脳が固い頭がい骨に守られているように、柔らかい脊髄は固い脊椎によって守られているのです。

中心性脊髄損傷では、脊椎は無事ですが、脊髄が傷つきます。

中心性脊髄損傷が起きるしくみ

過伸展(首が後ろに伸び切ること)の場合に、首の脊髄(頸髄)を損傷するケースが多いと言われています。中心性脊髄損傷がどのようにして起こるのかについて、いくつかの考え方がありますが、代表的な考え方の一つを紹介します。

1.下の図を見てください。脊椎、脊髄、椎間板を左右に分けて縦に切った断面図です。首の部分です。

2.顔面を強くぶつけた場合や、追突などで後方から強い外力がかかった場合に、首が後ろに反り返る力がかかります。

3.頭が後方に反り返ります。椎間板が損傷し、脊椎と脊椎の間が開いて、上の脊椎が持ち上がります。

4.持ち上がった脊椎が後ろに滑り込み、脊髄をはさみこみます。脊髄はダメージを受けます。特に、中高年は加齢によって骨が変形をし骨棘が出ていたり、脊髄の通り道が狭くなっているため、脊髄がダメージを受けやすくなっています。

5.後ろに反った首が元の姿勢に戻ると、開いた脊椎は一瞬で整体されて元に戻ります。これらの出来事は一瞬で起こります。しかし、脊髄のダメージは残ったままです。

ダメージを受けた脊髄はどうなるのか

下の図は、脊髄を輪切りにしたものです。灰白質を白質が取り囲む構造になっています。中心性脊髄損傷では、中心部ほど損傷しやすいと言われています。灰白質に大きなダメージが残ります。灰白質の方が白質よりも強度が弱く、血管も豊富に通っているので、出血しやすいです。

脊髄の中心部は出血しやすいです。出血箇所は壊死をするなど、ダメージが残ります。浮腫も生じます。浮腫とは水がたまることです。浮腫は出血箇所よりも外側に生じますが、浮腫が生じた箇所は回復の可能性があります。

なお、上肢の神経も下肢の神経も白質を縦の方向に走行していますが、上肢の神経は白質の内側、下肢の神経は白質の外側を通ります。中心性脊髄損傷では内側のダメージが大きいので、下肢の神経よりも上肢の神経の方が大きなダメージを受けますし、回復も遅れます。特に、手の指の神経はダメージが残りやすいのです。

相手方保険会社は中心性脊髄損傷を否定する場合が多い

背骨の骨折や脱臼がひどく、脊髄損傷が明らかなケースであれば、後遺障害の証明は難しくありません。一方、背骨の骨折や脱臼を伴わない脊髄損傷の場合は問題です。たとえ主治医が「中心性脊髄損傷」と診断した場合でも、自賠責認定や裁判でそのまま認められるとは限りません。むち打ちや交通事故前からの既往症が中心性脊髄損傷と診断されることも多いため、中心性脊髄損傷の診断が正しいのかどうか、争われることが多いです。

証明するためには早期のMRIの撮影を

交通事故により中心性脊髄損傷が生じたことを証明するためには画像所見が重要です。脊髄の損傷が画像で裏付けられないと、証明においてはかなり不利になります。早期のMRIの撮影をすることが望ましいです。

早期であれば、過伸展に伴う脊椎周辺の軟部組織や脊椎の前面にある前縦靭帯などの真新しい損傷をしめす浮腫などがMRIに映ってくれる可能性も高まります。交通事故によって脊髄損傷が生じたとの推定がしやすくなります。

画像所見をふくめ、下記に判断のポイントを示しておきます。

画像所見

脊髄内の輝度変化があるか

  • MRIのT1強調、T2強調で脊髄の損傷が確認できます。

 

神経学的所見

腱反射の亢進や、病的反射があるか

  • 脊髄損傷に伴ってみられることが多い症状です。脊髄が損傷をしたことで、「脊髄による反射に対するコントロール」が失われた結果、生じます。

 

症状の一貫性

事故直後から麻痺などの脊髄損傷の症状が出ているか

  • 交通事故からしばらくして症状が出たり、症状が時間とともに症状が強くなる「遅発性の症状」もあり得ますが、なぜ遅れて症状が出たのかについて、医学的な説明ができなければいけません。
  • 骨折や脱臼がある場合には背骨の安定性が損なわれたことが原因となり、二次的に脊髄が損傷する場合があります。また、交通事故外傷を起因として脊髄が嚢腫性の変化を起こし、後日、症状が悪化することもあります(2005「脊髄・末梢神経の外科改訂第3版」P246 南江堂)。

 

整合性

画像所見と症状との整合性

  • 脊髄のどこを損傷するかによってどこに麻痺が出るかがある程度決まっていますので、MRI画像等で確認できる脊髄の損傷位置と症状が整合している必要があります。
  • もっとも、脊髄の損傷位置(高さ)と実際の症状が、必ず完璧に対応しているというものではないので、「整合しないから絶対ダメ」というほど強力なものではありません。

中心性脊髄損傷の等級

自賠責で定められた後遺障害等級の認定基準を図にすると下記の通りとなります。大まかな目安となります。

もっとも、実際の後遺障害等級の認定は、医師が作成する「脊髄症状判定用」などの書面に記載された具体的な症状に基づいて、きめ細かく行われます。

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