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スリップ痕の長さから自動車の速度を求める

スリップ痕の長さと速度を対応させた表を使う方法

アスファルトの道路で急ブレーキをかけると路面にスリップ痕が残ります。スリップ痕の長さを図ることで、急ブレーキをかけ始めた瞬間の自動車の速度がわかります。

乾燥した路面に残るスリップ痕の長さと自動車の速度の関係については、以下のような表を使います(牧野隆編著 2015「図解交通資料集 第4版」25ページを簡略化した表です)。

スリップ痕の長さから自動車の速度を求める場合、こういった表を使うのが簡単です。

例えば、事故当時アスファルト路面は乾いていたとして、路面に残されたスリップ痕の長さが20メートルだった場合、ブレーキをかけた時の自動車の速度は時速60キロメートル弱であったことがわかります。

この方法なら、特に物理の知識がなくても使えます。

裁判でも、弁護士が自動車の速度について、自分の依頼者の主張を裏付けるために、こういった表を証拠として提出することがあります。

なお、少し検索すると、スリップ痕の長さを入力することで自動車の速度を自動計算してくれる便利なホームページを見つけることができます。「実務の友」というサイトが有名です。

「実務の友」の計算結果をプリントアウトしたものを証拠として裁判所に提出する弁護士もいます。非常に便利ですね。

物理の公式を使って計算する方法

物理公式を使って計算することもできます。

以下の公式を使います。

速度(m/s)は「摩擦係数×重力加速度(m/s^2)×スリップ痕の長さ(m)」の2倍の平方根になります。

晴天時にブレーキを掛けて停止した車両の速度を求める場合、乾いたアスファルトでの摩擦係数は0.7重力加速度は9.8ですので、

 

「0.7×9.8×スリップ痕の長さ(m)」を計算する。

② ①の計算結果を2倍する。

③ ②の結果の平方根を求める。

④ ③の数値が速度(秒速)である。秒速を時速に直すには、3.6をかける。 

という手順で計算できます。

なお、路面が湿っている場合には、摩擦係数を0.4として計算します。

坂道における計算方法

物理公式を使って数値を出す方法は一見、面倒ですね。

それに比べ、表や、自動計算してくれるホームページは大変便利です。物理などの理屈を知らなくても使うことができます。

ただ、状況が少し込み入ると、やはり初歩の物理の理屈を知っていた方がいいのです。

例えば、次のような状況です。

このような下り坂では、同じ速度であっても平坦な道に比べて、ブレーキをかけても停止するまでに長い距離を走行することは容易にわかりますね。スリップ痕は長めになります。言い換えると、スリップ痕が同じ長さでも平坦な道の場合と比べて、スピードは小さかったことになります。したがって、平坦な道を想定して作成された表をそのまま使うことはできません。

一方、下のような上り坂では、同じ速度であっても、平坦な道にくらべて走行距離(スリップ痕)は短くなります。スリップ痕が同じ長さでも平坦な道の場合と比べ、スピードは大きかったことになります。

坂道の場合には、以下の公式を使います。

±となっている部分は、下り坂の場合には-、上り坂の場合には+と読み替えます。

① μ×g×Sを計算します。

② g×hを計算します。

③ 下り坂の場合には①から②を引きます。

  上り坂の場合には①に②を足します。

④ ③の数値を2倍します。

⑤ ④の数値の平方根を求めます。

⑥ ⑤の数値は秒速です。時速に直す場合には3.6を掛けます。

という手順で計算できます。

なお、ここでのh(高低差)とは、以下の図の通り、自動車がブレーキをかけ始めた地点と停止した地点の高低差のことを示しています。

高低差の求め方

ところで、高低差は不明な場合が多いです。測ることも大変です。

そういった場合、坂の勾配とスリップ痕の長さがわかれば、高低差を求めることができます。

警察が作成する現場見取り図に坂の勾配が示されている場合があります。また、スマホのアプリやグーグルマップを使うことでおおよその坂の勾配がわかる場合があります。

そこで、高低差が分からない場合、スリップ痕の長さと坂の勾配(%)を基におおよその高低差を求めます。

 高低差(m)≒スリップ痕の長さ(m)×勾配(%)÷100

厳密に求めるためには、高低差=スリップ痕の長さ×sinθと計算すべきですが、勾配がそれほど大きくない場合には、sinθとtanθ(勾配はtanθを百分率で表示したもの)は近似しますので、上記の計算方法によることができます。

こちらの記事もご参照ください。

 

 

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