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「相手車両は、本当に、一時停止をしたのか?」がわかる公式

1.一時停止をしていないのにしたと主張する人がいる

下の図を見てください。

こちらはグリーンの車を運転しています。

交差点に進入したところ、黒い車両が左側から飛び出してきました。

その結果、衝突をしてしまいました。

相手方は一時停止をしていなかったのではないか。

あなたは強く疑っています。

 

しかし、相手方は次のように弁解をしました。

 

「私は一時停止をして、左右を確認しました。

緑色の車が私から見て左の道路にいることはわかりましたが、まだ遠くにいました。

だから、安心して、交差点に進入しました。

しかし、緑色の車は猛スピードを出していたのでしょう。

まさか、あんな速度で侵入してくるとは思いませんでした。」

びっくりするような言い訳です。

 

2.一時停止をしたのかどうかがわかる公式

 

相手が一時停止を本当にしたのかどうかについて、確かめる方法があります。

 

相手は衝突の前に急ブレーキを踏んでいることが多いでしょう。急ブレーキを踏むと、多くの場合、路面にブレーキ痕がのこります。人身事故の場合には、警察がブレーキ痕の長さを測って、現場見取り図という図面に記録を残していることが多いです。

ブレーキ痕の長さがわかれば、科学的な解析によって、相手の自動車の衝突時の速度がわかります(ブレーキ痕などから速度を出す方法については別コラムで・・・)。

 

ブレーキ痕の長さから解析した結果、衝突時の相手の速度が、時速40キロメートルであることがわかったとします。

 

次に、一時停止線から、衝突時の相手の車の先端までの長さを測ります。

7メートルだったとします。

 

一時停止していた自動車が、7メートルの間に、時速40キロメートルまで加速することができるのかを、計算式で求めればよいのです。

 

次の計算式を使います。

 

自動車が普通の強さでアクセルを踏みながら一定の距離を走行した場合、どこまで速度が出るのか。公式は次の通りです。

 

V^2=2×0.2×9.8×S (公式1)

 

Sには距離(m)を入れます。

Vは速度です。

停止していた自動車が、普通の強さでアクセルを踏んで加速し、Smの距離を走行した場合に速度(秒速Vm)の2乗がわかるのです。

 

3.具体的に計算してみましょう

例えば7メートル走行した場合、

V^2=2×0.2×9.8×7

=27.44

となります。

 

Vは27.44の平方根になります。

 

平方根を求めるには、iPhoneを横にして、電卓アプリを開き、27.44と入れた後に、下のボタンを押します(androidの方は、申し訳ありませんがご自分で関数電卓のアプリを探してみてください)。

すると、秒速約5.24メートルになります。

 

時速の場合は、これに3.6を掛けます。

時速約18.9キロメートルになります。

 

まとめますと、停車している自動車が普通にアクセルを踏んで7m走行した場合の速度は、時速約18.9キロメートルになることが計算できました。

 

しかし、相手の自動車は衝突時に時速40キロメートル出ていました。

交差点に入る前に一時停止をしたという相手方の言い分は、かなり疑わしいですね。

 

4.急制動をした場合

では、相手方が一時停止をして思い切りアクセルを踏んだとします。

7m走行した場合、相手の自動車は時速何キロまで出るでしょうか。

 

自動車が思い切りアクセルを踏みながら一定の距離を走行した場合、どこまで速度が出るのか。

公式は次の通りです。

V^2=2×0.4×9.8×S (公式2)

 

公式1との違いは、公式1の0.2という部分を0.4に変えただけです。

 

Sに7mを入れて計算すると、速度Vは時速26.67キロメートル(秒速7.4メートル)となります。

 

アクセルを思い切り踏み込んで7mの距離を走行しても、時速30キロメートルも出ないのです。

 

しかし、相手の自動車の速度は時速40キロメートル・・・

こうして、相手方がうそをついていることがわかりました。

 

示談交渉や訴訟になった場合の流れについては以下を参照ください。

 

 

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